友人の結婚は慶事の中でも経験する回数が多いイベント。
結婚した友人にお祝いの贈り物を送りたいけれど、結婚祝いのマナーがわからずお困りの方も多いと思います。
そこで今回は、結婚祝いを送る前に知っておきたいマナーや注意点をお伝えします。
photo/Travis Modisette
結婚祝いの贈り物の考え方
結婚祝いの贈り物を渡す場合と渡さなくても良い場合
結婚祝いの贈り物は一般に、何らかの理由で式に参列しなかった(式がなかった)場合に渡すことが多いです。
例えば、結婚式の二次会のみ参加で式には参加していない場合(ご祝儀を渡していない場合)や、そもそも式を挙げなかった場合、身内だけの結婚式や海外のリゾートウェディングを行ったために友人として式に参列できなかった場合などです。
逆に結婚式に参加した場合は、ご祝儀を渡していますので、それに加えて結婚祝いの贈り物を贈ることは少ないようです。(相手との関係性にもよります)
もちろん、結婚式に呼ばれた方が結婚祝いの送りものを渡してもマナー違反ではありませんが、ご祝儀としてすでに数万円を渡しておりますので、相手がお返しに困らないよう高価なものは避けた方が良いかもしれません。
贈り物の相場はいくら?
結婚式のお祝儀は3万から5万が相場ですが、結婚祝いの贈り物となるとそこまで高くはないようです。
ネットでのアンケートなどの記事をみると、予算5千円~1万円が平均値。
もちろん、相手との関係性によって金額は異なりますし、「お祝儀代と同等の3万~5万くらいがよい」という考え方もあるようですが、最近の傾向からすると5千円~1万円が相場と言えると思います。
贈り物の内容としては、現金・ギフト券などに加えて、キッチングッズやペアグッズなどが人気。
仲の良い同級生や大学のサークルの友人には、オリジナルのフォトアルバムやお祝いムービーなどを作ってお渡しする人もいるようです。
プレゼントを送る際に注意したいこと
結婚前後は何かと物入りな時期のため、欲しいモノが手に入ればとても嬉しいですが、逆に、あまり欲しくないものをもらうと困ってしまいます。
特にデザインが個性的なものやカラーが原色系のものなどは、相手の好みが別れるため、できるだけ無難なものを選ぶことが重要です。
また、他の人の贈り物とかぶらないことも大切。親しい相手ならば、欲しいものを直接聞くなどしてリサーチすると良いでしょう。
長く使えて邪魔にならないものが喜ばれますが、もし何を選んだら良いか分からなければ、ギフト券にするなどもよい選択肢か思います。
結婚祝いの贈り物のマナー
贈ってはいけないものがある
はさみや包丁などの切れるもの
縁が切れる事を想像させることから、一般的にはNGと言われています。
ハンカチ
贈り物としてはとてもメジャーですが、ハンカチは漢字にすると【手巾(てぎれ)】と書くため、別れや縁の切れ目を連想されるといわれています。
もらっても困らないものではありますが、結婚祝いとしては避けた方がいいでしょう。
日本茶
日本茶は弔事に使われるため、お祝いの贈り物としては避けた方がよいと言われています。
日本茶の詰め合わせなどは、贈呈品としてどこでも販売されていますが、結婚祝いの贈り物としては避けた方が無難です。
櫛
櫛を送るという発想自体が今では珍しいとは思いますが、櫛は「苦」や「死」を連想させる事から、縁起が悪い贈り物とされています。
使用しているうちに、櫛の歯が欠けたり、無くなったりする可能性もあるので避けるべきと言われています。
ただし、リクエストがあったものであれば、贈り物ですから相手が喜べば問題ないでしょう。
櫛をお守りとして贈ったり、別の意図があって選んだものであれば、渡す前に一言添えれば大丈夫です。
贈る品の数字に気を付ける
結婚祝いの贈り物は「偶数」、「4」、「9」の数字は避けた方がいいと言われています。
お祝儀と同じで、偶数は割り切れる(夫婦が離れることを想起する)のでNG。
4は「死」、9は「苦」を連想させる忌み数字なのでNGです。
贈り物の個数が「偶数」、「4」、「9」のものはちょっと注意した方が良いかもしれません。
偶数といっても2つで一つをみなすペアのものや12個のものは1ダースと数えるのでOKです。
結婚祝いにはのしをつける
慶事の贈り物にはのしをつけるのがマナーとされています。
のしの水引にもいくつか種類があるので覚えておきましょう。
のしの水引
- 花結び(はなむすび)※蝶結びとも言います
- 結切り(むすびきり)
- 鮑結び(あわびむすび)
一度きりにしたい結婚祝いには、一度結ぶと引っ張ってもほどけないという願掛けもこめて、水引で結んだ『結び切』ののし紙を使います。
慶事の際の水引は紅白や金銀が一般的ですが、弔事で使われる黒白、黄白、銀のみ、白・黒のみは必ず避けてください。
10本の水引は、夫婦と両家が手と手を取り合って繋がれるという縁起を担いだものなので、是非使ってみましょう。
表書きは筆ペンや濃墨の毛筆で「寿」と書き、水引の下の段に贈る人の名前をいれましょう。
お返しがある事を忘れずに
結婚祝いにはお返しをするのがマナー。
贈ったものの半分くらいの金額のものをお返しするのが一般的。
ただお祝いを贈るだけではなく、相手がお返しをしないといけない事も考えてあまり高額なものや、利便性の低いものを贈る事は避けましょう。
まとめ
どんなに親しい友人でも、プレゼントのマナーはしっかりと注意いしたいもの。
これから結婚祝いの贈り物を検討している方に、ぜひご参考になればと思います。